2013年11月6日水曜日

台湾の女性歌手がライブで“国旗”:中国人は大ブーイング、北京ライブ中止も

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●チャン・シュエン(張懸 Zhang Xuan )


レコードチャイナ 配信日時:2013年11月6日 11時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78754&type=0

台湾の女性歌手がライブで“国旗”=中国人は大ブーイング、北京ライブ中止も―米メディア


●5日、台湾の女性歌手チャン・シュエンがイギリスで開催したソロライブで台湾の国旗を掲げ、中国籍の観客からブーイングを浴びた問題が、ネット上で大きな論争に発展している。写真はチャン・シュエン。

 2013年11月5日、台湾の女性歌手チャン・シュエン(張懸Zhang Xuan )がイギリスで開催したソロライブで台湾の国旗を掲げ、中国籍の観客からブーイングを浴びた問題が、ネット上で大きな論争に発展している。
 米華字メディア・大紀元(epochtimes)が伝えた。

 シンガーソングライターのチャン・シュエンは今月2日、英マンチェスターで500人規模のソロライブを開催。
 この時、客席にいた台湾籍の学生に台湾国旗を渡され、ステージ上でそれを広げて「これは私の国の国旗」と語ったことで、中国籍の観客から「政治を語るな」とブーイングが起こった。
 これが中国および台湾のインターネット上で話題になり、論争が巻き起こっている。

 チャン・シュエンによるとステージにいた当時、恐らくそういう誤解があるだろうと思い、
●.「この旗は、私がどこから来たかを紹介するためのもの。政治とは一切関係ない」
と語りかけた。
 しかし、中国籍の観客のブーイングで、チャン・シュエンの言葉は途中で断ち切られてしまったという。

 来月30日に北京ライブを開催予定だが、中国のネット上ではボイコットを叫ぶ声が高まっている。
 チャン・シュエンは台湾に戻った5日、メディアのインタビューに対し、これについて言及。
 自身のライブは
●.「妥協したり、自分の尊厳を傷つけられることを甘んじて受けるためのものではない」
と話し、自ら北京ライブを取り消す意向を示した。
 「どんな損害を被っても取り消したい」
と語っている。

 ネット上ではさまざまな意見が登場している。台湾から聞こえてくるのは、
●.「言論の自由がない国で育った者だけに、言論の自由を持つ国から来た人に対し、強制的に自由な発言を奪おうとする」
●.「かの国には洗脳された若者がどれほど多いことか。
 国から離れても後遺症はひどく、完全に中毒状態だ。
 人民のばかさ加減は独裁政権がその基礎を作った」
●.「だったらステージで、五星旗を掲げろと言うのか?
 もし反対に中国の歌手が自分の国旗を掲げても、台湾の観客はブーイングなどしないだろう」
などなど。
 中には、
●.「彼らは本物のばかだな。あれは中華民国の国旗で、本来は中国の国旗だったじゃないか。
 昔の人はあれを掲げて抗日戦争で戦ったんだ」
との声も聞かれる。



レコードチャイナ 配信日時:2013年11月15日 18時40分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=79173&type=0

「台湾国旗」騒動の女性歌手チャン・シュエン、北京ライブの延期を正式発表―台湾


●14日、国旗を巡るトラブルに遭遇した台湾の女性歌手チャン・シュエンが、来月開催予定だった北京コンサートを延期すると正式に発表した。写真はチャン・シュエン。

 2013年11月14日、国旗を巡るトラブルに遭遇した台湾の女性歌手チャン・シュエン(張懸)が、来月開催予定だった北京コンサートを延期すると正式発表した。
 台湾の日刊紙・聯合報が伝えた。

 台湾のシンガー・ソングライターのチャン・シュエンは今月2日、イギリスでソロライブを開催。
 この時、客席から渡された台湾国旗をステージ上で広げたが、中国籍の観客からブーイングが起こった。
 これが中国および台湾のインターネット上で話題になり、論争を巻き起こした。

 14日、チャン・シュエンのマネジャーがフェイスブック上で、来月30日に予定していた北京ライブを延期すると正式発表。
 理由について「ステージのクオリティーと、観客の安全問題を憂慮したもの」と説明している。
 また、うわさされていた中国側からの圧力については否定した。
 過去に中国で数々の音楽イベントに出演してきたが、今回が初ソロコンサートだった。
 それだけにチケットを購入した中国のファンからは「残念」との声が聞かれる。

 この報道を受けて、中国のネット上ではさまざまな反応が見られる。
 チャン・シュエンの行動を支持する人からは、
●.「(英ライブのブーイングについて)敏感に反応しすぎだ」
●.「ただの旗であって、ナイフや凶器じゃない」
などの声が上がった。
 不支持の人々からは、
●.「金もうけしたければ政治を語るな」
●.「典型的な台湾人のやり方だな。以前は物質上の優越感に浸ってたが、中国に追い付かれると、今度は『文化レベルが高い』『民主的だ』ってことをひけらかし始める」
などの意見が聞かれている。



レコードチャイナ 配信日時:2013年11月23日 15時47分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=79423&type=0

台湾人タレント、中国で“封殺”の歴史
=「国旗」「国家」「抗日戦争」が火種に―台湾


●20日、女性ミュージシャンのチャン・シュエンがこのほど、国旗を巡るトラブルで中国からの“封殺”対象に。ニュースサイトのNOWnewsでは、過去に同じく“封殺”された台湾人タレントの歴史を振り返っている。写真はレイニー・ヤン。

 2013年11月20日、台湾の女性ミュージシャンのチャン・シュエン(張懸)がこのほど、国旗を巡るトラブルで中国からの“封殺”対象に。
 ニュースサイトのNOWnews(今日新聞網)では、過去に同じく“封殺”された台湾人タレントの歴史を振り返っている。

 女性ミュージシャンのチャン・シュエンは今月2日、イギリスで開催したソロライブのステージで、客席から渡された台湾国旗を広げた。
 しかし会場にいた中国籍の観客からブーイングが巻き起こり、ネット上の論争に発展。
 来月30日に開催予定だった北京ライブは無期限延期となり、事実上の“封殺”となった。

 台湾の歌姫アーメイ(張恵妹)も、過去に中国で“封殺”された1人。
 2000年、政権を握った民進党の総統就任式で、台湾国歌を歌ったことが原因。
 中国メディア各社は、「国民からの強い要求に応えるため」として、アーメイをテレビ・ラジオから完全に締め出した。
 このトラブルは長く尾を引き、2004年に浙江省でイベントに出演した際も妨害騒ぎが起こった。

 歌手で女優のレイニー・ヤン(楊丞琳)は2003年、台湾のバラエティー番組で「(抗日戦争は)たった8年だけなの?」と発言し、中国で長い“封殺”対象に。
 3年後に上海市で記者会見を開き、自分の「無知」について謝罪した。
 その後、何度も謝罪を繰り返しているが、中国での反感はいまだに根強い。

 女優の伊能静(いのう・しずか)は今年はじめ、中国の週刊紙・南方週末の社説差し替え問題で“封殺”対象になった。
 これは、共産党委員会宣伝部の圧力によって、新年号の社説が完全に書き替えられたというもの。
 伊能はミニブログで南方週末支持を明らかにし、国家安全部から“呼び出し”がかかったことも文章でにおわせた。
 今年8月になってやっとテレビ収録に参加したことが話題になったが、放送された番組に伊能の姿はなかった。

 国民的アーティストのルオ・ダーヨウ(羅大佑)は、非常に早い時期に“封殺”された。
 政治的発言が多く、その楽曲には中国の文化大革命や天安門事件、元中国最高指導者・トウ小平を風刺・批判する歌詞も多い。
 このため1990年代の中国では完全に“封殺”対象に。
 近年は中国のテレビ番組にも顔を見せているが、率直な物言いをするだけに、再び“封殺”される可能性も大いにあり得るとみられている。



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