2013年10月7日月曜日

中国の発展の陰り:台湾はどう動くべきなのか、悩みの時代へ

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 かげりが現実化してきた中国。
 その影響で台湾が揺れている。
 これまでは中国の発展にフィットするように動いてきた台湾であり、中国は何もせずとも台湾のほうが勝手に中国に寄り添ってきた。
 しかし、落ち目の中国を前にして台湾の動きがぎくしゃくしてきた。
 中国派の馬総統と台湾派の王立法院院長の確執が政治を混乱させている。
 このままでは、台湾は中国から離れていく。
 危機感をつのらせる中国は政治対話を呼びかけることになる。
 
 原因はなんといっても、中国の発展の陰りにある。
 それが様々な波紋を近隣に投げかける。
 中国は再び昇ることはない。
 日本には「また陽は昇る」が期待できるが、中国にはそれがない。
 日本は幾度でも、落ちたらよみがえる可能性を持つ。
 中国には一度落ちたら、それっきりかもしれないという不安がつきまとう。
 おちていく一方と見たほうが適切。
 なら、近隣はどう対処すべきか?
 悩み多きアジアである。


日本経済新聞  2013/10/7 1:12
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0601D_W3A001C1FF8000/

 習主席、台湾前副総統に政治対話呼びかけ 担当官庁トップ対面

 【バリ(インドネシア)=土居倫之】
 中国の習近平国家主席は6日、台湾の蕭万長前副総統との会談で
 「政治的な意見の相違は徐々に解決しなければならず、後の世代に残してはならない」
と述べ、台湾に政治対話を呼びかけた。
 中台の担当官庁トップも同日、初めて顔合わせをした。
 中台関係が経済協力の強化に続き、政治面でも動き出す可能性が出てきた。

 蕭前副総統は台湾の馬英九総統が代理としてアジア太平洋経済協力会議(APEC)に派遣した。
 会談は非公開で約30分間。中国は2014年秋に北京で開くAPECで、現役台湾総統の初訪問と首脳対話を実現したい考え。
 将来の中台統一を連想させるため、台湾住民の間では拒否感が強まる可能性がある。

 習主席らの会談に併せ、中国で台湾関係を担当する国務院台湾事務弁公室の張志軍主任(閣僚級)と、台湾で対中政策を所管する大陸委員会の王郁●(たまへんに奇)主任委員(同)も6日、両官庁トップとして初めて対面した。

 張主任は
 「中台間は800万人が往来しているのに、中台の責任者が会っていないのは良くないことだった」
と指摘。
 「王主任委員の訪中を歓迎する。自分も機会があれば、台湾に行きたい」
と相互訪問を提案した。

 張主任は10年に締結した中台の経済協力枠組み協定(ECFA)にも触れ「サービス貿易協定の早期発効を希望する」とも語った。

 中台はECFAに基づき、6月にサービス貿易協定に調印したが、台湾の与党の内紛に伴う立法院(国会)の混乱で、発効時期のメドが立っていない。
 王主任委員は
 「発効遅れの背景には、様々な複雑な原因がある」
と説明した。

 中国が台湾との経済協力を強化するのは、台湾独立派をけん制し、将来の平和統一を目指すのが狙い。
 台湾側には、ECFAの実績をテコに
 中国以外の国と自由貿易協定(FTA)を結びたいとの思惑がある。

 中台がECFAを締結するまでは、中国の反応を警戒して台湾とのFTA協議に慎重な国が多く、台湾はFTA締結実績が少なかった。

 会談後、記者会見した蕭前副総統は「中台関係の持続的な発展で合意した」と強調。「ECFAでの関税撤廃の項目拡大や紛争解決の議論を加速する」と語った。



ロイター 2013年 10月 7日 13:09 JST
http://jp.reuters.com/article/jpchina/idJPTYE99603W20131007

中国主席が台湾前副総統と会談、「中台問題解決の先送りできない」

 [ヌサドゥア(インドネシア) 6日 ロイター] -
 中国の習近平国家主席は6日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を控え、台湾代表団の蕭万長・前副総統と会談し、中台問題の政治解決を永遠に先送りすることはできないと述べ、政治対話の促進を呼び掛けた。

 中国国営の新華社によると、習主席は
 「海峡を挟んだ相互の政治的信頼を高め、政治的な基礎を共同で作り上げることは、両岸(中台)関係の平和的発展にとって極めて重要だ」
と指摘。
 「将来を見据え、双方の間に横たわる政治的な意見の相違は、徐々に最終的な決着をみなければならず、これらの問題を世代から世代へと先送りすることはできない」
と述べた。
 習主席は
 「『1つの中国』の枠組みの中で両岸問題について台湾と平等な協議を(われわれは)持ちたいと私は何度も語っている」
と述べた。
 中国政府と台湾当局は1992年、中台がそれぞれの解釈で「1つの中国」をとらえることで合意した。

 台湾の馬英九総統が就任した2008年以降、両岸関係は貿易や観光面で大きく改善したが、馬総統は時期がまだ適当ではないとして、政治対話の早急な開催を否定する考えを示している。
 蕭前副総統は記者団に対し、「双方ともに一層の理解が必要だ」と指摘。
 習主席と馬総統の会談の可能性については、自身と習主席の間で話し合わなかったと明らかにした。

 前副総統は
 「コンセンサスを見出すことできるならば、諸問題解決に向けた合理的な計画を徐々に見出すことができるだろう」
と話した。


 習近平は尖閣問題の失敗を繰り返したくはないだろう。
 とすれば、口先だけは先送り出来ないとは言うが、いますぐに行動できるかというとそうはいかないだろう。。




【日中の狭間にあって:台湾はどう動くか】



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