2014年1月27日月曜日

台湾当局「もう日本の植民地統治を美化しない!」、高校の歴史教科書を改訂へ

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●27日、台湾の教育部で可決された高校の国語・社会の教科書改訂案に対し、27の教育関連団体が抗議を行った。写真は台湾の書店。


レコードチャイナ 配信日時:2014年1月27日 14時37分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=82407&type=0

台湾当局「もう日本の植民地統治を美化しない!」、
高校の歴史教科書を改訂へ―台湾メディア


●27日、台湾・中国時報によると、台湾教育部は27日、カリキュラム審議会を開き、高校の国語と社会科の教科書改訂の方向性を決定する。写真は台湾総統府。

 2014年1月27日、台湾・中国時報によると、台湾教育部は27日、カリキュラム審議会を開き、高校の国語と社会科の教科書改訂の方向性を決定する。

 台湾教育部の担当者は、
 「現行の高校の歴史教科書は日本の台湾植民地統治に対して功績を称える記述が多く、台湾の建設は日本人がそのすべての基礎を築いたかのごとく書かれている。
 改訂後は日本による植民地統治を美化せず、台湾の主体性を強調する」
としている。

 台湾文化大学の王仲孚(ワン・ジョンフ)教授は、現行の歴史教科書について「適当でない」と述べ、当時の日本人の台湾での衛生管理について
  「日本が台湾に移り住みたかったからであり、台湾人を思ってのことではなかった」
とした。

 また、
 「日本人が台湾の鉄道発展の基礎を築いたとされているが、実際は日本人の前に清朝の劉銘伝(リウ・ミンチュアン)が台湾で鉄道を建設している」
と指摘した。



レコードチャイナ 配信日時:2014年1月28日 21時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=82468&type=0

台湾の教科書改訂、
「中国の台湾植民地化を手助け」「洗脳教育だ」と猛反発受ける―中国メディア

 2014年1月27日、台湾の教育部で可決された高校の国語・社会の教科書改訂案に対し、27の教育関連団体が抗議を行った。
 環球時報が伝えた。

 教育部の説明によると、今回の改定では、「中国」を「中国大陸」、「日本統治時期」を「日本植民統治時期」と変更することが盛り込まれ、2015年から実施する。
 同部は今回の改定が微調整だとしているが、大学教授や教育関連の団体からは、「激変」や「洗脳教育」といった猛反発を受けている。

 台湾教授協会の呂忠津(リュー・ジョンジン)会長は
 「教育部の改定案が北京を迎合しているのは明らかだ。
 中国の台湾植民地化の手助けをしている」
と批判。
 さらに、台湾大学歴史学科の陳翠蓮(チェン・ツイリエン)教授は、
 「微調整と言いながら、34.6%の文字が変更されている。
 台湾の歴史観が中国の歴史観に変わった。
 これは激変だ」
と指摘した。


 台湾は中国の尖閣問題で行き詰まった矛先が「台湾侵攻」という形で発現することを怖れている。
 よって、できるかぎりその中国の衝動をおさえようとし、中国の動きに迎合しようと模索している。
 教科書問題などはその典型な例である。
 はたして台湾はこれにどう決着をつけるのか。
 中国と手を結ぶ方向に動くのか、それとも?