2013年9月11日水曜日

自民・小泉進次郎青年局長が訪台、馬英九総統、李登輝氏らとも会談

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サーチナニュース  2013/09/10(火) 13:47
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0910&f=politics_0910_001.shtml

自民・小泉進次郎青年局長が訪台、馬英九総統、李登輝氏らとも会談

  自民党の小泉進次郎青年局長(衆議院議員)が9日、国会議員33人や地方議員ら計97人を率いて台湾を訪れた。自民党青年局はこれまでも台湾との交流を続けてきたが、今回の訪台は過去最大。小泉局長は馬英九総統や李登輝元総統とも会談する。10日には台湾のプロ野球の試合で始球式で投手を務め、東日本大震災時の台湾の支援に対する感謝を表明する。

  台湾側の外交部(外務省)は、自民党青年局の訪台を「自民党が昨年12月に与党になってから初の来訪。双方の国会の関係を深めるために大きな意義がある」などして歓迎の意を表した。

  小泉局長は新北市立新荘球場で10日に行われるプロ野球の兄弟エレファンツ・義大ライノズ戦に貴賓として迎えられ、始球式で投手を務める。また訪問団は、1999年9月21日に台湾中部で発生した921大地震の「地震教育園区」や「八田与一(與一)紀念園区」も訪問する。

  一行は馬英九総統、李登輝元総統とも会談し、中国との関係や尖閣諸島の問題について、意見を交換する。

  大陸メディアの中国新聞社も、台湾の「中国時報」を引用する形で、小泉局長の訪台を報じた。東日本大震災時の支援に対する感謝の表明、馬英九総統、李登輝元総統と会談することなどを、そのまま伝えた。

  批判的な論調ではないが、見出しは「小泉純一郎の子が団を率いて訪台。馬英九、李登輝とも会う予定」とした。中国で小泉元首相は「靖国神社参拝を強行した日本の指導者」として、極めて否定的に扱われることが多い。

  小泉進次郎局長については「将来の首相選出で有力候補者になるとみられている」と評した。

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◆解説◆

  2011年3月11日の東日本大震災に対して、台湾は日本に世界最大級の義捐金などを贈った。対日感情がもともと良好だった上に、人々の心の中では、1999年に発生した921大地震に対する日本の支援の記憶が強かったと考えてよい。義捐金の9割以上が、民間から集まったものだという。

  921地震で、日本の救助隊は外国からの救助隊としては最も早く、地震発生当日の夕方には台湾入りした。人数も145人と最大規模だった。李登輝元総統は、在任時に発生した大震災への国際的な支援について、「決して私たちは孤独ではない。日本をはじめとする国際社会からの関心と協力が、どれほど私たちの支えになったことだろうか」と語った。

  同地震発生後、日本の国会議員の働きかけで、阪神淡路大震災時に使用した仮設住宅約1000棟を台湾に贈った。ただ、日本から贈られた仮設住宅は台湾側が別に用意した仮設住宅より小さく、見劣りがした。そこで李登輝総統は「日本人の面子(メンツ)を傷つけてはならない」と考え、家電製品を手配して日本からの仮設住宅に配備した上で、被災者に供給した。

  李登輝元総統は、東日本大震災に対しての台湾の支援については、「(日本に)少しは恩返しできただろうか」と語った。




【日中の狭間にあって:台湾はどう動くか】



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